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Case Study No8

多くの企業様にクラウドサービスの
導入支援を行う当社から見た、
企業様の課題やクラウドサービスの
選定のポイントを解説いたします。

3PL企業が抱える課題と
クラウド選定

~特殊要件の網羅と早期導入への対応~

3PL企業が抱える課題とクラウド選定 ケーススタディ

物流倉庫で起きているDX課題

昨今、ビジネスの在り方や働き方が時代の流れと共に変化する中、ECサイトの需要が高まっている。それに伴い、ネットを介した消費行動は、toBはもちろんのこと、toCの領域でも拡大傾向にある。
需要が高まることは、良い傾向ではある。しかし物流業界では、急激に増えた物量と少子高齢化の影響などを受けて、配達人員・倉庫内の人員不足や倉庫内作業の属人化問題、倉庫内にある膨大な数のアイテムのアナログ在庫管理による業務の煩雑化、それによるヒューマンエラーの発生など、さまざまな課題に直面している企業様も多いのではないだろうか。
また、物量や取り扱いアイテム数などが増えることで、配置換えの作業も時間とコストが多くかかるため、作業員への作業負担は間違いなく増加している。
そのような状況で、人員をただ採用するだけではなく、現状の業務オペレーションを根本から変化させ、少ない人数で効率よく倉庫内を管理したい、という企業様からのお問合せも多数いただいている。

物流業界、倉庫業務におけるDX化課題 ケーススタディ

物流3PL企業様の場合

今回、新規物流業務受託においてWMSの導入を検討している、とご相談いただいたのは物流3PL企業様だ。在庫管理する自社システムはお持ちだったが、新規取引にあたって自社システムでは対応できない箇所がいくつかあり、導入を検討しているという背景があった。

具体的な要件は以下の4つ。

  • 荷主からの出庫指示や、入出庫・在庫情報の可視化
  • 2社間の物流管理業務のクラウド化
  • 事前セット組み立て指示や、セット完了物などの特殊要件の網羅
  • 新規受託が決まっていることによる早期導入

もし自社システムを活用することになれば、荷主からのセット組の指示や出荷指示はExcelやメールなどを利用した方法しかなくなる。さらにその管理もExcelなどを使ったアナログな方法しか手段がなかった。

物流3PL企業様の倉庫業務課題例 ケーススタディ
物流業界、倉庫業務におけるDX化課題 ケーススタディ 物流3PL企業様の倉庫業務課題例 ケーススタディ

要望に対するソリューション
提案のポイント

上記の課題から、荷主-倉庫間の入出荷業務(3PL業務)をクラウド完結させることと、独自運用(セット品組立)を網羅した現場オペレーションの標準化を実現できるクラウドWMSのご提案をした。

具体的には、以下の3つだ。

  • 荷主-倉庫間での共通のプラットフォームを活用
  • 部品の入荷や組立、完成品出荷などの一連業務も一括管理
  • 自社システムとのデータ連携(組立実績・出荷実績)

ポイントは、荷主様側と物流企業様側との3社での商談を設定し、各社の業務内容を把握した上で、標準対応・カスタマイズ対応の整理をご提案したこと。 また、ヒアリングをしたうえで、標準仕様導入とカスタマイズ導入の段階的導入を提案。そうすることで、早期導入の対応を実現可能にした。

3PL業務のクラウド完結と現場オペレーションの標準化を実現するソリューション提案 ケーススタディ

ソリューション導入後の効果

物流3PL企業様は、当社のクラウドWMSをご採択された。
提案どおり、現状の課題の洗い出しから、ベストな運用方法を一緒に進めていくことで、自社システムとの連携や現場の業務効率化にも寄与した。

今回得られた効果は以下の3点。

  • クラウドWMS活用による荷主-物流3PL企業間での相互問合せや確認の手間削減など、業務効率化の実現
  • 物流3PL企業側のシステム連携による業務管理の省力化
  • 倉庫内の在庫を可視化し、2社間での在庫把握が可能になったことによる業務効率化

セット組指示などはクラウドを通して指示されるため、現場の指示管理も単純化され現場スタッフの業務が効率的になった。また、部品の在庫管理・セット完成品の在庫管理が別々にできるため、現場が混乱することもない。
早期導入の課題もシステムの段階的導入により解決され、現在はカスタマイズ導入部分を進めている。この導入が完了すれば、現場の業務は今までより正確かつ簡単に進めることができ、スタッフへの負担も軽減されるだろう。

物流業界の
現場オペレーション改革とは

今回のように、預けられた荷物を管理し運搬するだけではなく、部品の納品・管理からセット品の組立・配送までを請け負うパターンは、今後のtoC向けのEC需要がさらに伸びるにつれて同じように増加していく傾向にある。
時代の流れと共に変化する物流環境と、今後も続くであろう人員不足問題を解決するには、やはり現場オペレーションの改善はマストになってくる。その改善のためには、連絡手段を複雑化させず、少人数でも効率的に業務ができるクラウドソリューションの活用は必須といえる。
今回の場合、基本的な入荷・出荷・在庫管理の負担軽減はもちろんのこと、基幹システムや、そのほかのシステムと連携することで、現場での転記作業やリスト作成の作業負担を軽減できた。このことが、当社のクラウドWMSシステムを採択していただいたポイントのひとつだった。今後も当社は、DX改革を進める企業様に寄り添った適切なソリューションのご提案を続けていく。

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