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Case Study No3

多くの企業様にクラウドサービスの
導入支援を行う当社から見た、
企業様の課題やクラウドサービスの
選定のポイントを解説いたします。

農業資材販売企業体の
クラウド選定と活用

~老朽化に伴うシステム更改~

農業資材販売企業体のクラウド選定と活用 ケーススタディ

デジタル領域に関する
発展に伴う受発注課題

昨今、受発注領域のシステム更新の相談が増加している。その背景として、電子商取引EDIの方式の転換期が来ているということも、大きな要因のひとつではないだろうか。1970年代のEDIの勃興に始まり、1980年代には標準化、さらに1990年代にはWeb-EDIなど、時代と共に受発注形式・電子商取引の手法も変化してきた。
現在、固定電話回線を使用したEDIは、2024年以降利用できなくなるため、固定回線を利用して受発注している企業ではシステムの変更を余儀なくされている。
これを機に、現状のオペレーションの見直しを図る企業様も多数あり、老朽化したシステムの入れ替えと、現状のアナログ業務オペレーションを見直したい、というお問合せを多く頂戴している
また、一から新たに専用のシステムを構築するとなると、大規模なシステム変更が必要となり、膨大なコストと時間を必要とすることは明白だ。そのため、クラウド化や、より短期かつローオペレーションで活用できるサービス利用を前提にしたご相談をいただくことがほとんどである。
今回のケーススタディは、同様のお悩みによる、農業資材をお取り扱いの企業様からのご相談だ。

受発注システムの見直しを図る企業の例

農業資材販売企業様の場合

農業資材販売企業様は、100以上の資材販売店舗および200社ある仕入先との、複数企業間での受発注のホストシステム老朽化に伴うシステム更改をきっかけに、ご相談いただいた。
より詳しい内容を伺ったところ、先ほど述べたような課題に加えてわかったことがある。それは、自社倉庫から100以上の資材販売店舗へ出荷業務を行う、受注者としての側面と、店舗の発注データを一次受注者として受けて仕入先へ流す、発注者としての側面を持ち合わせた企業様だったこと。ほかの企業様と共同で運用しているような受発注業務の運用方法であり、受発注が通常以上に複雑化していたのである。
加えて、自社倉庫から出荷する場合の、在庫のアナログ管理という課題も見受けられた。そのため、当社はSCM領域全体でのデジタル化を主眼に、各課題へのソリューション提案をさせていただいた。
<具体的な課題内容>

  • 店舗での紙ベースの管理
  • 受発注部門での複数発注パターンによる業務負荷
  • 店舗から届く納期確認への回答対応
  • 物流倉庫への指示出し
  • 在庫確認・補充発注業務
  • 引き当て可能在庫管理 など
農業資材販売企業体の倉庫管理と受発注業務の複雑な運用課題 ケーススタディ
受発注システムの見直しを図る企業の例 農業資材販売企業体の倉庫管理と受発注業務の複雑な運用課題 ケーススタディ

クラウド受発注と
在庫管理の複合活用

今回の本質的な課題は、単なる受発注システムの更新による効率化ではない。複数の発注パターンを、より簡略化したスキームへと変化させて業務負荷を軽減し、倉庫管理も含めた「SCM領域全体」のDXが本質的な課題であり、キーポイントでもある。
そのため、
①現行業務(8種類以上ある発注パターン)の踏襲・改善を実現できるソリューション
②受発注・在庫管理までを総合的に活用可能な総合ソリューション
の2つの軸でご提案。
<ひとつめの軸に対しての当社システムのご提案内容>

  • 店舗からの発注手法としてのモバイル発注
  • 商社機能活用による受注~仕入の一元管理
  • 仕入先への発注

同じクラウド受発注システムから上記の管理・操作が可能になることで、店舗や受発注部門での業務管理を簡略化させることが可能になる。
また、ふたつめの軸に対してのソリューションとして、クラウドWMSにて同社物流センタにおける入出荷業務の効率化支援をご提案した。

2つのソリューションが
もたらした課題解決

今回は、受発注システムとWMSの複合活用による広範囲なサポート領域と、導入運用設計におけるコンサルティングをメインにご提案。複雑化した受発注を一元管理できるクラウド型受発注管理システムと、入出荷・在庫管理を簡単にするクラウド型WMSシステムの2つのソリューションを複合的に利用することで、SCM領域全体のアナログ課題を解決した。
具体的には、受発注システムを活用し、モバイル発注による全店舗の発注時間を短縮させ、オーダーミスを軽減。また、受発注部門では、今まで手作業が必要だった売上集計・仕入集計業務をほぼゼロにすることができ、効率的な業務を実現した。さらに、システム上にて納期が確認できるため、店舗から寄せられた納期問合せの確認工数を減らし、スタッフの負荷を軽減。加えて、自社倉庫へのWMSシステム導入で、理論在庫をクラウド上で可視化。店舗からクラウドへアクセスすれば自社倉庫の在庫数を確認できるようになったため、在庫数問合せ業務も軽減された。総じて、部門全体での問合せ業務の割合を減少させることに成功し、業務効率化へとつながった。

受発注・倉庫管理システムの複合利用がもたらしたSCM領域全体の業務効率化 ケーススタディ

2つのシステムを活用した
今後の業務改善案

農業資材販売企業様の例では、2つのシステムを導入いただいたことで、受発注と在庫管理の課題を解決した。当社としては、受発注と在庫管理はどの業種であっても分けて考えることのできないものなのではないか、と考えている。日々当社へお問合せをいただく中で、受発注システムの導入を検討している企業様の課題を紐解くと、WMSと組み合わせてのご利用がベストであるケースも多い。
そのため、当社では新たに受発注システムにWMSシステムを自動連携させた、新たなサービスをリリースした。これは、受発注システムで受けた発注情報をWMSの入荷予定として自動で連携するなど、SCM領域の業務を一体運用できるクラウドサービスだ。これにより人的ミスを防止し、ミス発生時のリカバリーの作業をなくせるため、業務効率化をより促進させることができる。そもそも、これまで別々で保持運用していた受発注サービスとWMSを連携した状態で利用できることによる、社内の投資コスト抑制にも効果があると当社は考えている。
今回のケーススタディでは、受発注システムとWMSシステムは現時点では別々での導入となっているが、もちろん新サービスもご提案する予定だ。今後も企業が抱える課題にアンテナを張りつつシステムの進化を続け、お客様の課題にあった提案の幅を増やしたご提案を続けていきたい。

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